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Link to princess 第二部 第十二... 投稿者:リョウ 投稿日:2008/08/08(Fri) 00:12 No.303 ホームページ
冷遇された少年。溺愛された姫君。
二人が出逢う時、偶然と必然の恋が始まる――

***

「・・・・・・? 血が、途切れている――
やはり遅かったのでしょうか」

 サングラスを握り締めたまま、地面に視線を落とすアイナ。
建物と建物の間の一本道を汚す血は途中で完全に消えており、
その先には奥の見えない泥の道しか続いていない。

念の為地面に触れてみるが、やはり痕跡は残されていなかった。

恐怖と不安は雨に洗い流されて、心なしか早まっていた足も完全に止まる。
周囲への警戒は脱力と同時に消えて、また見えなくなった行先に肩を落とすのみ。

――その瞬間を、見逃さなかった。


「動くな」

***

第十二話「堕天」、更新です。
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夏、開幕! 〜奴の名はスイカ太... 投稿者:ブラックスワン! 投稿日:2008/08/07(Thu) 12:19 No.302 ホームページ
じりじりじり、太陽が肌を焼く音が聞こえてきそうな猛暑日です。



素朴な平屋が点々と建つ村で、この時間に外に出るような住人はまずいません。
みんな夕方になってお天道様がかたむくのを待っているのです。
昼間はおやすみ。家の中で涼みながら、蝉の声を聞きながら、穏やかな時間を送ります。

そんな中、日当たりのよい道を自転車で疾走する酔狂な少年がいました。

おしりをサドルから浮かせて、いわゆる立ち漕ぎです。元気です。
半そでのシャツに下は海パン。覗く肌は隅から隅までこんがり小麦色です。むしろ麦茶色です。
あごから汗を滴らせながら、少年はまっすぐ続く広い道を、逃げ水を追いかけてひた走ります。

やがて正面に、真っ青な海が見えてきました。



*************************

暑いですねこんにちは。
こんな暑い中、こんな暑そうな話をフリーコンテンツとして公開中です。
クリエイターさんに描いていただいた素敵なイラストもついてます。
ぜひお越しになって、最後までご覧ください。
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魔法と青月 投稿者:クロネコ 投稿日:2008/08/07(Thu) 10:54 No.301 ホームページ
8/7 十七話 −冷たい黙示録−UP
『魔法と青月』 
          魔法
              闇
       裏・表  
                幻想
           青月

こんな言葉たちに惹かれた”あなた”のために
           →”あなた”に何か起こるかもしれませんね。

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EVERBLUE 投稿者:嘉月 碧 投稿日:2008/08/07(Thu) 03:08 No.300 ホームページ
連載中の【looking for...】STAGE5-4をアップしました。
STAGE.5が完了したので、全文ページもアップしました。

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜
 その頃、気絶させられていた樹里はようやく目を覚ました。
(ここは?)
 薄暗くてよく分からない。立ち上がろうとして、ようやく気づいた。手を後ろで縛られている。
(何これ?)
 全く状況が飲み込めない。何でこんな状況になっているのだろう?
 身体を動かしてみたが、身動きも取れない。手を柱に回され、丁寧に縛られていたのだ。
 樹里はゆっくり思い出してみた。
(えーっと……。確か着替えて、トイレに行って……)
 その後の記憶がない。
 樹里はトイレから出てきたところを襲われたのだ。
 いつもだったら気配を読むことができるのに……。マヌケな自分が情けなくなる。
 今一体何時だろう? 沙耶華や晴樹が待っているはずだ。いや、もしかしてもう帰ってしまっただろうか?
 樹里がそんな事を考えているとドアが開いた。
「やぁ。目、覚めた?」
 顔はよく見えないが、その声に聞き覚えがあった樹里は驚いた。
「何で? 何であなたがこんな事……?」
 樹里がそう言って叫ぶと、男は口を開いた。
「ホントはこんな手荒な真似、したくなかったんだけど。俺はね、ずっと前から樹里の事好きだったんだ」
 男はゆっくりと樹里に近づく。
「何それ……? だからってこんなこと……。間違ってるよ!」
 樹里が叫ぶと、男は苦笑いを浮かべた。
「分かってるよ。でも、樹里が俺を全然見てくれないから、仕方がなかったんだ。あいつにもムカついてたしね」
「あいつって……?」
 寂しそうにそう言った男に、樹里は問いかけた。

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜
【looking for...】STAGE5-4より。

今回はある謎が解けます。まだ残っている謎は、次のお話で。
あと1話で完結予定です。
良かったら覗いて見てください。

目次へ→http://everblue.harisen.jp/looking/looking.html
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漆黒の翼 投稿者:チェリ→ 投稿日:2008/08/06(Wed) 20:08 No.299 ホームページ
長編恋愛ファンタジー『漆黒の翼』
漆黒の翼を持つ少女ユウリ。
ある日、一人の騎士と出会い、
そして運命が少しずつ変わってゆく・・・

08/06 7話をUPしました!
ユウリの本当の姿を見てしまったラーサーは・・・
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月光のナイトメア 第1章7 投稿者:要夜叉人 投稿日:2008/08/06(Wed) 18:46 No.298 ホームページ
懐中電灯の明かりで前方を照らし出しながら、シェリーは闇の中。不安な表情を浮かべた。彼女が、<ベネディクトの剣士>の役割を父ジェリウスから

受け継ぎ、魔物達と戦うようになったのは今から丁度1年前。それから今まで多くの魔物達と戦い続けてきた彼女では在ったが、戦いに関しては未だ、恐怖心

が抜け切れない部分もあった。

『シェリー、お前にはもう無敵の剣が味方してくれているんだ。だからどんな魔物がお前を襲おうとしても、怖くなんか無いんだよ。

むしろ魔物達は、お前が持つ力を恐れているんだからね。シェリー、今後お前は必ず強い剣士になれるよ。』

そんな恐怖を彼女が感じるたびに、父ジェリウスは先代<ベネディクトの剣士>として彼女を次のように諭した物だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
重い剣士の宿命を背負い、魔物と戦い続ける貴族令嬢と美しき学者紳士の物語
「月光のナイトメア」第1章「漆黒の紳士」7公開です
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罪と罰のアークサバイブ 投稿者:アル 投稿日:2008/08/06(Wed) 14:56 No.297 ホームページ
↓URLです。
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罪と罰アークサバイブ 投稿者:アル 投稿日:2008/08/06(Wed) 14:54 No.296
君と僕の戦いは出会った頃から始まっていた。ツヨクとキングリバイブ、彼等は悪軍ダークゾーンを相手に戦いをする。


自衛隊は自警団へと変わり、日本は国連保防軍と二つの組織を設立した。誰かが遣らないと世界は潰される。破壊される前に彼等は立ち上がった。



勇気を信じた熱き希望「合体!」これが小説、アニメ風小説である。読者をドキドキさせる展開は正に物語! ファンタジーだ!



毎週金曜日更新。
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楽園はまだあるか? 投稿者:ハジメ マコト 投稿日:2008/08/05(Tue) 16:26 No.295 ホームページ
『今こそ、私は宣言しよう。あなた方が、ガラス玉で出来ていると言う、この瞳の奥に、あなた方に向け、確かに偽りのない慈愛の精神と、それと相まって激しい憎しみの炎が滾(たぎ)っていることを』突然投げかけられたその言葉と共に“彼女”の復讐が始まった。
 未来世界を舞台に、人間と人形、惑星とコロニー、持つ者と持たざるもの、それぞれの葛藤と行く末を描く―――近未来SF長編小説、連載開始!!
“復讐者”の過去の清算を描く『序章』全話公開。
 覚醒した“彼女”と人類の全面戦争を描く『本章』随時公開中。

 これから始まる物語は、私達の住む世界よりも遥かに科学が、そして文明が発達した未来世界に生きる【人間】達の物語である。
 殺意を糧に、己の道を突き進む【復讐者】
 持ち前の明朗さで、自身の過去を包み隠す【異端者】
 自身の正義を信じ、世界の真実と対峙する【探求者】
 課せられた運命から逃れようとする事無く、役割を遂行する【啓蒙者】
 
【彼女】の覚醒と共に、世界をも巻き込んで行く決定的な事件――その混沌の中で、彼らは自身の【答(こたえ)】に辿り着く事が出来るのだろうか? 
 物語は【彼女】が目覚める前の、【復讐者】のある長い1日から始まる――
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十六夜月 灯火―化猫― 投稿者:夜蝶庵 投稿日:2008/08/05(Tue) 01:35 No.294 ホームページ
己の目の前には、若い陰陽師が静かにそこに正座している。

その後ろには、若い忍者が腕組みをして壁に背を預け、"時"が来るのを待っている。
二人とも俯き加減で薄目を空け、己が手の甲や足元を見ている。
数馬はといえば、何時何が現れてもすぐ動けるよう、刀の柄に手を掛け、低く構えていた。

――普段ならこの時間帯は布団を敷いている頃だろうか。
寝ようとしても眠れぬから、結局の所その動作に意味はない。
のんびりとそんな事を考えてしまうのは、心の何処かで怯え続ける己を励ます為か。

――何を怯えている。
――俺に非などない。ある訳がないのだ。
――非があるのは彼奴等の方だ。


数馬は無意識の内に鯉口を切っていた。
ぱちり、と鳴り響いた冷たい音に、忍者がゆるりと顔を上げる。
己の横顔を見据えているらしい。頬に刺すような冷たい視線を感じたが、数馬は敢えて気付かぬ風をした。

ざあざあと雨が地を叩く。


がたがたと揺れる障子の奥に――人が立った。


「動くなよ黒金」

壁から背を離し、背に提げた刀の柄へ手を伸ばす柳に、蒼冥は背を向けたまま告げる。
数馬は既に抜刀して一歩踏み出していた為、蒼冥の鋭い言葉に思わず身を固くする。
無論先程の言葉は友人であるあの男に向けられたものなのだろう。それは数馬にも分かっていた。

分かってはいるが。
彼の声を聞くと、どうしても身を強張らせてしまう。

「東雲、」
「案ずるな。結界は既に張ってある」


昼間に貼ったあの札一枚で事足りるのか――柳は蒼冥の方へ視線を転じる。
項に視線がひくりと刺さる。
蒼冥はつと立ち上がると、袖から扇を取り出し、左右の手に持った。

「――足りるだろうさ」

不意に。
忍者が向けてくる鋭い視線に、柔らかくも冷たい別の視線が混ざった。
ふと顔を横へ向ける。壁際に立つ男と目が合わぬよう己の視線を下へ向け、そろそろと動かしていく。

――視ている。
身体は障子の方へ向けたまま、流し目にこちらを見つめる術師と目が合い、数馬は慌てて目を逸らした。


――――――――――――――――――――――――・
八月五日:灯火"化猫"八之巻更新。
夢中で書き終えてふと時計を見ると零時過ぎていた。
夜分遅くにすみません…!(・ω・`;)
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EVERBLUE 投稿者:嘉月 碧 投稿日:2008/08/04(Mon) 16:49 No.293 ホームページ
連載中の[looking for...]のSTAGE5-2,3と[Material of Flower]のACT.13-1をアップしました。

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜

 教室に戻ると既に二人は戻って来ていた。
「ハル。これ」
 沙耶華が差し出したハンカチは、見覚えのあるハンカチだった。樹里のお気に入りのハンカチで、晴樹は何度もこれを目にしている。
「樹里の……」
 晴樹はそれしか声が出なかった。今まで考えていた事に自分で混乱する。
「なぁ……。俺、考えてたんだけどさ……」
 不意に恭一が口を開く。
「樹里ちゃん、誰かにさらわれた、なんてないよね?」
 晴樹は驚いた。自分も恭一と全く同じ事を考えていたのだ。
「俺も、実はそう考えてた」
「でも樹里に限って……」
 沙耶華が否定しようとする。樹里にはアレがある。
「とりあえずさらわれたと仮定して、誰が犯人なんだ?」
 晴樹が二人に問いかけると、二人は考え込んだ。答えなんてすぐに出るはずがない。
 晴樹は自分の考えを二人に話すことにした。
「なぁ。俺さ、思ったんだけど、数ヶ月前に変な事件あったろ?」
 晴樹の言葉に二人は思い出して頷く。
「セットや衣装がぼろぼろにされた事件?」
「そう」
 沙耶華の問いに晴樹は頷いた。
「それと関係あるんじゃないかって思うんだ。もしさらわれたのだとしたらな」
 その言葉に二人は困惑する。そんな前から繋がっているなんて、思ってもみなかったのだ。
「前に樹里は『自分がターゲットなんじゃないか』って言ってた。自分を狙った犯行じゃないかって」
 沙耶華は楽譜がばら撒かれた時の樹里の言葉を思い出した。晴樹は言葉を続ける。
「もしそうだとしたら今回樹里がいなくなったのも納得行くかなって」
 晴樹はそう仮定したものの、心のどこかで否定していた。本当はこんなこと考えたくもない。
「だとしても犯人は? 目的は樹里だとして、犯人は誰?」
 沙耶華の声は今にも泣きだしそうだった。

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜
[looking for...]STAGE5-3より。


ちょっとずつの更新ですが、テンポアップできたらと思います。
良かったら覗いてみてください。
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ピンクローズ - Pink Rose - 投稿者:瑞原唯子 投稿日:2008/08/04(Mon) 00:57 No.292 ホームページ
恋愛ファンタジー小説「ピンクローズ - Pink Rose -」
第8話・託すことのできるただ一人

サイファは過剰ともいえる不安を抱き、
次々とレイチェルの家庭教師を辞めさせた。
唯一信頼できるラウルを家庭教師に推薦するが、
そのとき初めて、二人の間に何かあったことを知る。

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「あの家庭教師を辞めさせてください」
「またかね」
 アルフォンスは呆れたように言った。ソファに大きな体を預け、腕を組んで溜息をつく。
「確かこれで5人目だぞ。君が辞めさせろと言ったのは」
「彼はレイチェルに良からぬ感情を抱いています」
 サイファは正面からアルフォンスを見据え、真剣に訴えた。
「真面目な好青年を選んだつもりなんだがな」
「彼のことをすべて知っているわけではないでしょう。裏の顔がないとも限りません。先ほど、レイチェルを連れ出そうと画策しているところを目撃しました」
 アルフォンスは再び溜息をついた。
「娘を大事にしてくれるのは有り難いと思っている。だがな、サイファ。近頃のおまえは神経質すぎるぞ。もう少し鷹揚に構えてもいいのではないか? 遠くない将来、ラグランジェ家を背負って立つ身でもあるんだ。余裕を持って見守るくらいでなければな」
「確かに、僕の早合点という可能性もあります」
 サイファは冷静にそれを認めてから、一呼吸おいて続ける。
「でも、そうではないかもしれない。何かが起こってからでは遅いんです。取り返しがつかないんですよ。アルフォンス、あなたには僕との結婚までレイチェルを守る義務があるはずだ」
「確かに、それはそうなんだが……」
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ブルースター 投稿者:チェリ→ 投稿日:2008/08/03(Sun) 21:49 No.291 ホームページ
長編恋愛小説『ブルースター』
大学時代、お互い好きだったのにその想いを口にすることができなかった二人。
4年後、偶然再会した二人は・・・。

短編『再会。』からの続編となるお話です。

08/03 16話UPしました!
愛美をクビにした人物とは・・・?
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月光のナイトメア第1章、5 投稿者:要夜叉人 投稿日:2008/08/03(Sun) 18:14 No.290 ホームページ
「君は、<退魔師>を勤めているのなら、シェリー・ディアス嬢とは知り合いかね?」

「シェリー・ディアス?2代目<ベネディクトの剣士>を勤める娘の事か?それなら、拙者とは同じ組合に属している故。顔見知りでござるよ。

そなた、何かシェリーに用でもあるのか?」

「用ってほどでもないけど、僕も実を言うと彼女の事は幼い頃から知って居てね。長い間出会っていないものだから、彼女はどうしているのかなと

思っただけさ。」

怪訝に尋ねる男に対し、紳士はどこか懐かしさの込められた口調で言った。シェリー・ディアスはまだ16歳の少女である。果たしてこの様な彼女にとっては

父親のように年上の男と、どのような因縁があると言うのだろうか?男は内心で首を傾げつつも、紳士に対して言った。

「あの娘は、<ベネディクトの剣士>の役目をしっかりと果している。まだ16歳の小娘ではあるが、剣術に関しては拙者以上に優れた物を持って

居るように見えるな。先代ディアス卿同様、将来は立派な剣士となるに違いないと拙者は思っておる。」

幼い小娘でありながらも、総ての魔力の侵略から人間を護る<ベネディクトの剣士>と言う重い役目を受け継ぎ、戦い続ける少女。そんな彼女を、男は

妹のように心配し、時に可愛がっていた。その想いを込めて、男は紳士に話すと彼は納得したように頷き、静かに答えた。

「そうか、・・・良かった。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
重い剣士の宿命を受け継ぎ戦う貴族令嬢と、美しき学者紳士の物語
「月光のナイトメア」第1章「漆黒の紳士」、5公開です。
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明日も晴れるよ! 投稿者:紫河 慧 投稿日:2008/08/03(Sun) 12:23 No.289 ホームページ
「朔ね、足が速いだけじゃなくて運動神経そのものがいいんだよ。」
 優しく微笑みながら朔のことを語りだす晄。嬉しそうに、そして楽しそうに語るその表情を、一はただ黙って見つめていた。
「運動だったら何やらせても器用にこなして……、…………何?」
「……え、いや……。ホント、仲いいんだなって思って。」
 今度は逆に、晄がきょとんとした表情で一を見遣る。ニッと白い歯を見せて笑う一。
 再び、晄の心の奥底で破裂音が響いた。
「そ……っ、だ、だって、親友だし……。」
 一の笑顔から逃げるように、晄は視線をプログラムへと逸らした。
「でもさ、自分以外の誰かのことで心からそうやって喜べる人って、少ないんじゃないかなって思うよ。」
「…………かな……?」
 ちらりと再び視線を一に戻すと、先程と変わらない笑みで一が晄を見ていた。
 手持ち無沙汰に、晄はぱらりと二ページしかないプログラムを捲った。


「それにしても、早く始まんないかな……」
「何が?」
「体育祭。俺さ、この始まる前の雰囲気、好きなんだ。なんか皆がワクワクしてて。」
 打ち合わせも大分終わり、もう少しでSHRの時間、という頃。
 不意に手を止めて呟いた一の言葉を晄は聞き逃さなかった。一の言葉に、先程とは対照的に胸の奥が静かにざわざわと音を立てていた。
 誰もが自分と同じだとは思わない。寧ろ大抵の人はこういったイベントが大好きだと思う。故に、晄は一の言葉を否定するつもりも無かったし、わざわざ「自分はそうは思わない」と言うつもりもなかった。
 ただ。

 クラスの中では割と大人しい一のことだから、もしかしたら自分と同じ部分を持っているのかもしれない。
 同じだったら、同じだったらいいのに――――――――

 そういう思いが渦巻いていた心の底に、一の言葉によって大きな穴が開けられた気がした。
 晄は少し掠れた声で返答した。
「……そ?」
「うん。久牙は?ワクワクしたりしないの?」
 ――――どちらかといえば、かったるい。
 そう答えられる程の勇気もなく、晄は曖昧に微笑んだ。
 しかしそんな晄の表情と態度から答えを読み取ったらしく、一は困ったような顔になった。
「そっか……。ごめん。」
「な、なんで謝るの。むしろ私の方が悪いよ、ごめん。」
 慌てて首を横に振る晄。しかし一は苦笑しながら同じ様にゆっくりと首を振った。
「皆が皆俺と同じわけじゃないし。
 ……けど、さ、久牙も俺と同じ気持ちだったらいいな……って、思って……」
「…………え?」
 少し気まずそうに、困惑した表情で視線を逸らして小さく呟く一の声を、晄ははっきりと聞き取れたわけではなかった。
 だが、明瞭に捉えた部分もある。

“久牙も俺と同じ気持ちだったらいいな……”

「そ、れって、どういう」
「皆、おはよう!さぁ、点呼するから席について!」
 迷い気味の晄の言葉は、最近籍を入れて名字が変わった担任の声によって脆くかき消された。
 スッと身体を真っ直ぐに向ける一。それに倣う晄。
 それから教室では、二人が言葉を交わすことは無かった。

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8/3「明日も晴れるよ!」より、「青春 at full speed」#2をupしました。
恋愛要素を含む日常を綴った、ほのぼの学園ものです。
お時間がありましたら、どうぞ。
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遠くの光に踵を上げて 投稿者:瑞原唯子 投稿日:2008/08/03(Sun) 10:47 No.288 ホームページ
ファンタジー小説「遠くの光に踵を上げて」
番外編・初めての教壇

裏方の手伝いだけだったはずなのに、
なぜか急に授業をやる羽目になったアンジェリカ。
自分より年上の生徒たちを相手に奮闘するが、
ある男子生徒がしつこくからかってきて――。

-------------------
 アンジェリカは軽い足どりでアカデミーの階段を駆け上がった。三階に到着すると、隅の部屋の質素な扉を開く。
「おはようございます、先生」
「ああ、おはよう」
 サイラス=フェレッティは上の空で挨拶を返した。アンジェリカには目も向けない。鞄に本やノートを詰め込んでいるようだ。そして、焦ったように椅子から立ち上がると、鞄を閉じて肩に掛けた。
「もう授業ですか?」
 アンジェリカは不思議そうに尋ねた。始業まではまだ30分くらいある。教室に向かうには早すぎるような気がした。鞄を持っているのも普通ではない。
 サイラスはにっこり笑った。
「研究所へ行ってくるよ。いいことをひらめいたんだ。今すぐに形にしておかないと」
「今すぐって、先生! 授業はどうするんですか?!」
 アンジェリカはサイラスに駆け寄り、慌てながら少し責めるように尋ねた。しかし、彼は事も無げに言う。
「君、やっておいて」
「ええっ?!」
「テキトーでいいよ。じゃあね」
 サイラスはひらひらと右手を振って、アンジェリカの横をすり抜けて部屋を出て行った。
「ちょっと、先生!」
 アンジェリカは部屋から顔を出して叫んだ。だが、サイラスの姿はもう見当たらなかった。軽やかに階段を駆け下りる音だけが、虚しく耳に届いた。
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Archfiend's Castle 投稿者:佳景 投稿日:2008/08/01(Fri) 22:22 No.287 ホームページ
「Archfiend's Castle」は、英語で魔王の城という意味です。城の主である魔王がBL風の学園小説がある部屋や、やおい風ファンタジー小説が置いてある部屋など、いろいろな部屋に案内してくれます。ゲームや児童書の二次創作作品の部屋もあります。オリジナルとゲームの版権イラストもありますよ。魔王が出てくるファンタジー小説『オルフィスイーグの神と巫女(仮)』始めました。まだ魔王は出てきてませんが(笑)、どうぞお越し下さい。




閉門時間前に街に入ることができたディズは、迫る夕闇に追われるように、
暮れ泥む空の下を足早に歩いていく。
日の長い春だからこそ市壁の門はまだ開いていたが、秋や冬ならとうに閉まっていただろう。
長い夕方はまだ終わる気配を見せてはいないが、
空を焼く赤い光は街を囲む高い壁に遮られ、街中は一足早く夜が来たように薄暗かった。
道にせり出すように建てられた建物が、暗い道を更に暗くしている。
優しく撫ぜるように降る光が似合う暖かな空気は、ゆっくりと冷えてきていて、少し寒い。
春とはいえ夜はまだまだ冷えるので、できればベッドで眠りたいのだが、
宿屋に辿り着くどころか、下手をすれば街外れから出ることさえできないかも知れなかった。
ディズは方向感覚が人の数倍鈍いのだ。
頭も記憶力も悪いつもりはないのだが、気が付けばいつも同じところをぐるぐる回っていたり、
真逆の方向を突き進んでいたりする。
本当なら三日前にはこのオルフィスイーグに着いている筈だったのに、すっかり予定が狂ってしまった。
迷わないように前の街で宿を出る時に主人に地図を描いてもらったのだが、その甲斐もなくやはり迷ったのである。
一日あれば着くという話だったのに、どうして二日も余計にかかったのか不思議で仕方がない。
しかも昼間の内に着けずに夕方になっている有様だ。
旅の道行きに支障が出る程度ならまだ良かったが、戦場で本陣に戻れずに死にかけたことすらあって、
最早方向感覚の欠如は深刻な域に達していた。
何とか死なない内に真っ当な方向感覚を身に付けたいと思うのだが、ディズは一向に地図が読めないままだ。
やはりこれは地図が読める連れを見付けるべきかも知れない。
人付き合いというのは、あまり得意ではないのだが。
ディズが真剣に迷える一人旅からの脱却を検討しながら歩いていると、一人の男がディズに歩み寄ってきた。
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オリジナル創作小説 翠玉館 投稿者:リュカ 投稿日:2008/08/01(Fri) 21:52 No.286 ホームページ
掌編『夏の約束』をアップしました。
成功率の極めて低い手術に臨む妹・鈴香に「生きてほしい」と願う兄・真一が交わした約束。生きる事を諦め始めた鈴香に、真一の願いは届くのか。


観覧車に乗り込むと鈴香は少しずつ上がっていくゴンドラの窓から外を熱心に見つめてる。ゴンドラから手を振ると、観覧車を見上げていた知らない人達が何人か手を振り返してくれる。「お兄ちゃん、今度はあれ乗りたい!」ゴンドラから鈴香が指差したのは、フリーフォール。鈴香は絶叫マシンがお気に入りみたいだ。僕は苦笑いしながら頷く。観覧車を降りてジュースとポップコーンを買って一休み。僕はアイスコーヒーを飲みながら「鈴香、楽しい?」って聞くと鈴香は満面の笑顔で「うん、凄く楽しいよ!」って答えてくれて僕は安心した。鈴香はもうどこへでも行ける、僕がこれからどこへでも連れて行ってやろうと誓ったんだ。フリーフォール乗り場まで手を繋いで歩く。鈴香は夏の日差しにも負けず元気いっぱいにはしゃいでる。うだるような暑さも忘れて僕は……


尚、現在サイト開設2周年記念祭実施中です♪お気軽にお立ち寄り下さい!
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First Kiss 投稿者:チェリ→ 投稿日:2008/08/01(Fri) 21:23 No.285 ホームページ
長編恋愛小説『First Kiss』
ずっと片思いだった彼にフラれた琴美。
そして雨の中で出会った少年。
ド近眼の琴美は少年の顔が見えなくて・・・

★コミック化されました!
 現在、「i ラブ コミックMODE」様、「三省堂書店BOOK」様より配信中!
 アクセス方法など詳細は当サイトにて。

08/01 25話をUPしました!
久しぶりに宗と一緒に帰れると思ったら・・・
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くろにくる・ろまん 投稿者:槙皇旋律 投稿日:2008/07/31(Thu) 22:30 No.284 ホームページ
長編小説 赤い月のセレナーデ 更新しました
間章・1 2
外伝・鎖の剣

隠された呪縛。
それをときあかすのは、きみ。
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