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Ground over 第五章 水浜の晴嵐 その22... 投稿者:リョウ 投稿日:2009/07/02(Thu) 17:44 No.673 ホームページ
現代から異世界へ!
科学者気取りの主人公と、親友気取りの親友――
新しい世界での珍道中が始まる。

***

白雪姫、継母に虐められた美しい姫君が王子様に救われて幸せになる物語。
幼い頃誰でも一度は読むであろう有名な童話。
あの物語で子供が感動出来る場面は何処だろう?

美男子の王子との結婚式か、
幾度となく死から逃れた姫の幸運か、
姫を虐めた継母が報いに遭う瞬間か――

時代を経て、移り変わって来た物語。
登場人物達は子供達の夢に踊らされて、様々な変遷を経た。

俺達と童話と同じなのは――
7人の小さな友人達が、愛らしい姫君を助けたという事である。

***

王女誘拐事件。
指名手配犯となった主人公が、反撃の策を練る。
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「別れて」カラ始まる1.2.3 投稿者:夜月 星野 投稿日:2009/06/28(Sun) 17:58 No.672 ホームページ
早くも「第4話 自分の強味を見つけよう」更新です(´ ▽`)
大輝君、まさかの4000円のマスカラ購入?
真相は本文で!

4話より抜粋―
「まず1つ。特技のある人って男でも女でもそのときには光って見えない?」

ん?どういうこと?

「例えば学校の水泳の授業なんかは明確だよねー。習っててどんどん泳げる人っているじゃん。そんな人って普段のイメージがちょっとマイナスでもそのときばかりはかっこよく見えたり。」

なるほど。
言われてみればそうかも。

「ただならない自信があるものを持っている人間ってはたから見ると光って見えるのよ。」
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sky line 〜僕と少女と〜 投稿者:しょくもう 投稿日:2009/06/28(Sun) 09:28 No.671 ホームページ
初めまして、しょくもうです。
「sky line 〜僕と少女と〜」の小説を宣伝させて頂こうと思います。
只今連載中ですので、楽しめていただけたらと思います。

*プロローグより抜粋*

広大な緑に囲まれた大都市「リッド・ローブ」。
誰もが苦しい思いをせずに楽しく生活をしていた。
店を営む者、教会で教えを説く者、家族で楽しく生活する者など、様々であった。
もちろん国家も苦しんでいる者はいない。そう思い込んでいる。
が、それはあくまでも表の世界。裏の世界は闇と言う雲に包まれていたのだ。

「今日も残業か・・・。国家公務員も楽なものではありませんね」
石畳で綺麗に整備された道を、一人の男が歩いていた。
黒色の長い髪を一つに束ねていて、少し小柄な青年だ。
白いスーツを着ている。国家公務員の制服だろうか。
ふと青年は建物と建物の間にある小道を眺める。
何処に通じるのかは暗くて良くわからないが、己の好奇心でつい足を踏み入れた。
体を横にして無理矢理にでも通ってみる。
太陽の光は青年の元には届かず、数センチ先も見えないほどだ。
しばらくして青年は広い敷地に着いた。
そこには段ボールを積み重ねただけの家がひっそりと建っている。
「こんな所に・・・。子どもの遊び場かな」
そう呟きつつ、段ボールの家へと歩いて行った。
青年の足音に気付いたのだろうか。中から物音が聞こえる。

続きはhttp://ncode.syosetu.com/n2303h/でお願いします!
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「別れて」カラ始まる1.2.3 投稿者:夜月 星野 投稿日:2009/06/26(Fri) 21:11 No.670 ホームページ
『「別れて」カラ始まる1.2.3』の第2話、更新しました。
遊びに来てくれるとうれしいです。

第2話より抜粋――

あんたは誰なんだ!
見た目からしてただのギャルだろ。
心の中で毒づく僕に、ギャル女は信じられないことを言った。

「あたしは咲。あ、呼ぶときは咲さんでいいよぉ。でね、父さんは聖武天皇で、おかあさんが光明皇后でお姉ちゃんが阿部内親王だよぉー。」

「!!!!!!!!????????」

――続きは本文で!!
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淡紅の街〜甘口初恋物語〜 投稿者:みりん 投稿日:2009/06/25(Thu) 22:31 No.669 ホームページ
一人の女子中学生と痔に悩む悪魔の少年が出会いを果たしたその日から、陽菜の非日常は始まる。ニヤニヤしたい人必見!!微エロスティック甘々初恋コメディ!!(R-12)

毎日がんばって更新しています!!
息抜きに読みたいと思う人はカモーン(

〜プロローグ〜

運命とはあるのだろうか。



もし、俺がこの時ここにいなければ、

もし、俺があの子に気づいていなければ、

どうなっていたのだろう?



もし、私がここで不良に絡まれてなかったら、

もし、私があの男の子の歌を聴いていなかったら、

私はこんなに強くなれたのだろうか?



...すこし暖かくなったころ、二人は、ここで出会いを果たす。

〜第一章 陸と陽菜(第一話)〜


春が近づいて来た。

足下にはたんぽぽが。
心地の良い暖かい風が。
景観のそのすべてが春を表している、そんな季節だった。

草花のかすかな匂いがするこの公園。
たくさんの子供たちが遊んでいる。
ここに、一人の少年が居た。

甘利陸(あまり りく)十五歳。
十五歳と言う年齢にしては線が細いため、栗色の髪の毛、首やら耳やらについているアクセサリーという格好をしていても不良には見えない、そんな少年・陸。
彼は学校帰り買ったアイスを食べながら公園のベンチに座っていた。
正確には寝転がっていたと言った方が正しいかもしれない。

(……眠い……。そういえば、ここ3日寝てないんだっけ。そりゃ眠いはずだ)

いつのまにか陸は寝ていたらしい。


陸の居る公園の一角。
いかにも不良と言う雰囲気をまとった男たちに絡まれている女の子がいた。
鈴風陽菜(すずかぜ ひな)十三歳。
身長は平均並みだが容姿のせいか十三歳よりは絶対年上に見える少女。
セーラー服を着ていなければ高校生に見えるだろう。

「放して……っ」

陽菜はか細い声で言った。
腕をつかまれているという状況で言えると言ったらこの程度。

「ああ、放してやるよ。財布をよこせばな」

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「別れて」カラ始まる1.2.3 投稿者:夜月 星野 投稿日:2009/06/25(Thu) 19:15 No.668 ホームページ
高校生の東城大輝は告白される回数は多いのになぜかいつも飽きられて振られてしまうかわいそうな男の子。今日もまた彼女にふられ落ち込んでいたが急に目の前にギャルさMAXな女の子が現れた!「あたしと一緒に飽きられない男を目指さない?」――あなたはどうしますか。一生を飽きられダメ男で終えますか。それともこのギャル女とともに飽きられない男をめざしますか?
さぁ、みんなで目指せモテ男!!

1話より抜粋
目の前にはルックス100点満点、金髪、ギャルさMAX、いかにも渋谷、原宿にいそうな、そして僕のすごいタイプな女の子が立っていたのだ。

「あの……、どちら様で?」
 
僕の素朴な質問に、ギャル女は答えないで言った。

「あんた、飽きられない男になりたいんでしょ。今、チャンスなんですけどぉ。」

上から目線で話すこのギャル女、何者だろう?
歌舞伎町とかの高校男子ターゲットのクラブから来たいけない人?

「言っとくけどぉ、あたし、キャバ穣とかじゃないから。ってゆーか、真剣だから。」
「はぁ……。」
「で、どうするぅ?あたしと一緒に飽きられない男を目指すかぁ、一生を飽きられダメ男で終えるか。ちなみにぃ、あたしの個別指導、合格率100%だから。どんな難関女性も目じゃぁないよぉ。今すぐ決めちゃって。」
「今、ですか?」
「うん。大ちゃんの返事しだいであたし、今年のバイト先がきまるからさぁ。」

バイトって…。
しかも「大ちゃん」かよ。
つーかマジこいつ誰?
疑問をあげればとどめはなかったけど惹かれるものがあった。
 
『あんた、飽きられない男になりたいんでしょ。』

変わるチャンスがあるとしたら、今がそのときなんだろうか。

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湖畔の殺人 投稿者:神村律子 投稿日:2009/06/11(Thu) 10:26 No.667 ホームページ


プロローグ     彼女との出会い



大学なんて来るんじゃなかったかな...。今の私の心の中にある、ホントに正直な思いである。何故かと言えば、バブル崩壊に始まった、この長く暗く救いようのない不景気。
特に私達女子大生には、「超」がつくほどの就職氷河期だ。私が卒業するまでにそれが解消されて、引く手数多になる可能性は、ほとんどゼロに近い。悲しいよねェ。
あっ、そうか。ごめんなさい。自己紹介もせずに、勝手なこと喋りまくっちゃって。私ってば、ホントに気が動転してるわね。友達にもよく言われるの、あんたは話が横道にそれやすくて、ヘタなにブーメランみたいに元に戻らないことが多いって。
えっ? 言ってるそばから、それてるって? あら、ホントだ。えーと、あっ、そうそう。自己紹介ね。
私の名前は、神村律子。「かみむらりつこ」と読むのよ。よく「名前負けしてる」って言われるけど、大きなお世話よね。そして、大学の一年生。今年の春、死ぬ気で勉強して、何とか念願叶って、第一志望の某私立大学法学部法律学科に合格したのよね。喜んだのは私だけで、田舎の両親は悲しんだみたい。学費は高いし、アパート代は高いし、おまけに家財道具一式、もう一組買わなくちゃいけないし。こんな親不孝な私を、どーかお許し下さい、お父様、お母様。
てなわけで、無事入学を済ませ、私の大学生活はスタートした。一年生は教養課程がほとんどなので、高校の延長みたいな気がするが、まァ、何よりいいのは、大学のキャンパスがすっごく広くて、開放的なところだ。
私が通っている大学は、八王子市のはずれ、日野市との隣接地域にあるのだが、山一つそっくりキャンパスっていう感じで、毎日がピクニック気分である。その分、遊ぶところが遠いのだが。
そんなキャンパスの中で、新入生を歓迎する催しがいろいろ行われ、同好会や愛好会や何やらが、様々な立て看板を出し、まるで夜の街の呼び込みのように、キャンパスを歩く新入生と思しき人達に声をかけまくっていた。
私も何か同好会のようなものに入り、早く新しい友人を作ろうと考え、同好会の勧誘コーナーに足を向けた。その多くは、テニス愛好会、アニメ研究会、マンガ同好会といった、所謂定番モノであったが、私の目をひときわ惹いたのは、推理小説同好会の人達の、コスプレ姿だった。
私はそれほど推理小説に詳しくないのだが、そこに立っている人達の姿には、皆見覚えがあった。
パイプをくわえ、季節外れのコートを着込み、大きな天眼鏡を持っている人。たぶんこの人は、シャーロック・ホームズのつもりなのだろう。
その横で椅子に座っているのは、女性なのだが、黒のスリーピースに蝶ネクタイを着け、ピンととがった口ひげに、黒の山高帽をかぶっている。この女(ひと)はエルキュール・ポアロのつもりか。
さらにその横に立っているのは、モジャモジャの長髪に、ヨレヨレの着物姿。紛れもなく、金田一耕助だ。この人も女性らしい。よォやるわ。
そのコーナーには、全部で9人の男女( 男3人女6人 )がいたが、コスプレ姿は、以上の三人の男女のみで、他の6人は、ごく普通の服装だった。
「そこの貴女、推理小説に興味がありますか? 」
ホームズ姿の男の人が、私に話しかけて来た。私はビクッとして、その人を見上げた。あっ、結構いい男だ。
「はい? 」
思わずスットンキョウな声で応えてしまった。するとその人は微笑んで、
「失礼。私、この推理小説同好会の代表を務めます、法学部法律学科4年の、藤堂守と言います」
「は、はい、どうも」
私って、女子高生活で男に縁がない上、こんないい男に声をかけられたのなんて生まれて初めてだったので、すっかり舞いを舞ってしまっていた。
「どうぞ、おかけ下さい」
私は言われるままに、椅子に腰を下ろしてしまった。その時、もう一人の女の子が、隣の椅子に座っているのに気づいた。私はチラッとその娘(こ)の横顔を見た。
( わっ、美人だァ....)
女の私が言うのも何だが、その娘(こ)は――その娘(こ)も新入生らしいのだが――まるであどけない顔をしているのに、何かとても知的な感じのする瞳をしており、口元もすっきりしていて、最近流行りの、ダラダラ口調なんて絶対しそうにない。とにかく、惚れ惚れする顔なのだ。髪は天然なのか、フワフワッとカールしており、それをあまり派手でないリボンで結い上げ、ポニーテールにしていた。服装は落ち着いた淡いベージュのスリーピースで、スカートではなく、スラックスを履いている。靴もパンプスではなく、革靴。普通なら、お高くとまっているイヤーな女になりそうだが、そういう雰囲気が全くないのは、あのまるで少女のような無邪気そうな顔と、彼女の人柄なのだろう。
「あの、何か? 」
あまり私がジッと見つめていたので、彼女がその視線に気づき、こちらを見た。その時の彼女の笑顔は、まさにゾクッとするほど素敵だった。私はすっかり焦って、
「ご、ごめんなさい、初対面なのにジロジロ見ちゃって。別に何でもないんです」
と慌てて応えた。するとその娘(こ)は、
「こちらこそ、ごめんなさい。何か、貴女を驚かしてしまったみたいで」
と右手を差し出した。私はハッとしてその手に右手を出し、握手した。彼女は再びニッコリして、
「私、中津法子と言います。よろしくね」
「よ、よろしく。私、神村律子です」
私は少々顔をひきつらせて、作り笑いをして言った。恐らく、危ない顔になっていたろうなァ。
これが私の現在の大親友、中津法子との最初の出会いであった。
こうして私達は、推理小説同好会に同じ日に入会した。思えばこれが、あの惨劇への出発点だったのかも知れない。

大学生活は楽しく、それなりに辛く、そして新しい友人もたくさんできて、毎日が充実していたので、前期の授業は、あっと言う間、というほどではないが、たちまち終わってしまったような気がした。ただし、私は、推理小説同好会に関しては、ほとんど幽霊会員状態だったが。

夏休みに入り、多くの学友は実家に帰って行ったが、あまり裕福でない家庭に生まれた私は、家には帰らずに、バイトに精を出していた。( 田舎に帰っても、バイトできるところが限られているからなの! )
そんなバイト先とアパートとの往復という単調な生活を始めて一月ほど経った頃、一通の手紙が私のところに届いた。それは、推理小説同好会代表の、藤堂さんからのものだった。
オッチョコチョイの私は、変な思い込みをして、ドキドキしながら封を開いた。ところがそれは、前々から言われていた、新入生歓迎旅行のことについての、あくまで事務的な内容のものであった。ああ、私のバカバカバカ...。
「新入生歓迎旅行は、群馬県の榛名湖畔にある、大学の保養所で一泊して、あたりを観光することに決定しました。費用はわずか一万円、食費その他は別です。ぜひぜひ御参加を」
そんなような内容だった。私はどうでもいいと考えていたので、大してよく読まなかったのだ。そして、返事を書く返信用のハガキにも気づかず、そのままレターケースの中に投げ入れてしまった。

そして何日かが過ぎ、バイトの汗をシャワーで流し、エアコンのスイッチを入れて、暮れかけた外の様子を窓から眺めながら、机に頬杖をつき、ぼんやりしていた時、中津法子から電話がかかって来た。
「忙しい、神村さん? 」
受話器の向こうから、彼女の澄んだ声が聞こえた。まだ私達は親友とまではいかず、お互いを名字で呼び合う程度だった。
「そんなことないよ。どうしたの? 」
と私は、コードレスフォンを顔と肩の間にはさみ、爪を切りながら応えた。すると中津法子は、
「藤堂さんからの手紙、届いたでしょ? 」
「うん」
「あれ、どうするつもり? 」
彼女にそう言われて、返事を出していないことを思い出した。私はドキッとして、
「確か、ハガキ入ってたよね? 」
と尋ね返した。すると中津法子は、
「そうね。私、まだ出していないの。神村さんは? 」
「ハハ、私も実はね。でも、私のバアイ、忘れてたって言う方が、正しいかもね」
電話の向こうで、彼女の笑い声が、かすかに聞こえた。
「それでどうするの? 行くの? 行かないの? 」
「うーん。私、同好会に入ったのは成り行きだし、推理小説なんて読んだことないし、興味ないなァ。それに、バイトだってあるし...」
「そっか....」
その時の彼女の声は、私の胸をギュッと締めつけるに足りるくらい、寂しそうだった。私は何かとんでもないことを言ってしまったような気がして、
「で、でもさ、中津さんが行くんだったら、行こうかなァ、なんて思ってるんだけど、どう? 」
と実に軽いノリで言ってのけた。また彼女のクスクス笑う声が、受話器から聞こえた。
「神村さんて、面白い女(ひと)ね」
「そ、そう? 私、ゴク普通の女の子だよ」
結局、お人好しを三次元立体映像化したような私は、彼女と共に歓迎旅行に参加することになった。あんなことが起こるなんて、夢にも思わなかったので....。
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月を読見むモノ 息吹を憑けるモノ 投稿者:久川知紗 投稿日:2009/06/07(Sun) 01:50 No.666 ホームページ
架空の国・打潮を舞台とした異世界・和風ファンタジー。

森羅万象の息吹を糧に、神剣「月読見」は斬る力を得る。それを操る望月に男は言った。

「見事だ……、小僧」
「殺しに見事も糞もねぇよ」
「……殺しは、好かんか」
「……」
 眉を顰める望月に、男は笑った。自らに突き刺さった月読見を強く握り締めながら、低く呻く。
「……小僧、最後に、……教えてやろう。血を見たくないなら……、瀬生〔セノウ〕に近づくな」

男の忠告も虚しく、巫師〔カンナギ〕である美女・嘉凛〔カリン〕に月読見を操る姿を見られた望月は、しばらく瀬生の屋敷に身を置くことにした。
しかし屋敷には、刀の達人・雨音寺 由祇〔ウオンジ ユギ〕、貿易商の御曹司・瀬生橘〔セノウ タチバナ〕などクセ者ぞろい。その上、若宮・日向宮〔ヒュウガノミヤ〕まで瀬生の屋敷に訪れることになっていた。

 打潮って変な国だよな、と望月は常々思っていた。
「神様扱いすんのって打潮ぐらいじゃねぇか? よく知んねぇけど、神様の末裔ってことになってるんだろ? 王霧にしても、新河にしても、王族がずっと同じ一族ってことはない。どうして誰も、皇帝制をぶっ壊そうとはしねぇんだろうな」
「あなた、本当に、面白いわね」
 嘉凛は、神々しいまでに美しい笑顔を輝かせた。
「解釈はいろいろとあるでしょうけど、巫師である私ならこう答えるわ。皇族には力が蓄積されているから。チカラって意味は解かる?」
「意味?」
 簡単すぎるのか難しすぎるのか、とにかく質問の意味が解からなかった。
「大地の地、叡智の智、そして血潮の血。三種のチから得るもの、それが力」
 大地、それは打潮という国すべての領域。叡智、それはか弱き人類が繁栄を成し得た歴史の源。血潮、それは選ばれし天帝と貴族たちの命。
「その大昔から蓄えられた力が、皇族の血に引き継がれていると?」
「そういうこと」
 ふうん、と望月は言った。

その力を憑けるのは神剣・月読見か、それとも皇子・日向宮なのか。

ファンタジーではありますが、登場人物の思考が現実的でシビアなのが特徴です。
戦闘だけでなく、策略・心理戦にも重点を置いています。複線好きな方もぜひご覧ください。
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ダークエルフの名誉 投稿者:形代小祈 投稿日:2009/06/03(Wed) 23:37 No.665 ホームページ
 人間族が絶滅し、エルフ族が進化した平行宇宙に迫る侵略の魔の手……。
 その争いに巻き込まれたダークエルフの冒険譚。
 この世界の〈剣と魔法〉は、まだ滅びていない。


序章『とある絶滅動物について』より抜粋

「では、われわれが《旧人》を滅ぼしたのか?」不安げな口調で屈狸(クズリ)はたずねた。

「いや、ちがう」夜主印(ヤシュイン)は力強く断言した。「かれらは感受性、つまり思いやりの心だな。それに欠けていたと言われている。木と花と鳥、虫と獣と蛇、生けとし生けるものすべてを憎んでいた。その憎しみは同じ仲間にもむけられて、共食いや、仲間同士の殺し合いで自滅したのだ。もしきみがかれらの遺跡から大量に出土する忌まわしいものを見れば、かれらに比べるとわれわれもまだまだまともな生き物だと思えるようになるだろう」

「どうだろうか」屈狸は美しくつりあがったアーモンド形の瞳を思案げにとじた。「考古学というわたしの職分と、近頃の不穏な世界情勢が、かれらとわれわれは結局のところ同じくらい浅はかな生き物なのではないかと不安がらせるのだが」

 夜主印は友の独白に黙して答えず、しばらくその場にたたずんだ。そして、おもむろに凝った造りの懐中時計をとりだし、文字盤をながめ、約束の刻限が近いことをたしかめた。

 トネリコの葉の形をした、細く尖った耳をぴんと立たせて、かれはいった。

「では、行こう。われわれ人間(エルフ)がかれらのような道をたどらぬために」
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Ground over 第五章 水浜の晴嵐 その21... 投稿者:リョウ 投稿日:2009/05/30(Sat) 01:55 No.664 ホームページ
現代から異世界へ!
科学者気取りの主人公と、冒険者気取りの親友。
出会う人達を道連れ、珍道中を繰り広げる――

***


「姫君の話では、王妃は一国を牛耳る権力を持っている。
政治には関わらないというスタンスは分かったが、国を相手にするのと実質は同じではないのか?」

「違う」

 革命まで企んでいた男の発言に、俺は異議を唱える。
俺や王女を陥れたのが一国の王妃でも、国を相手に戦う必要はない。
王女が虐げる国民や俺達を追う街の人々はあくまで観客、役者や脚本を評価するだけだ。
舞台に立つのは、役割を持つ人間であればいい。

「俺達は小人、王子役を気取るつもりはない。戦い方次第で、物語は如何様にも変えられる。
他の役者を足蹴にするような主演女優には王妃役は不適格だと、観客に思わせればいい。

つまり――」


***

実の母親に命を狙われている姫君。
彼女を救う秘策とは――

「第五章 その21」更新。
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エルフたちの惑星 投稿者:形代小祈 投稿日:2009/05/29(Fri) 21:26 No.663 ホームページ
『エルフたちの惑星』(サイトと同名の小説)

 少年を迎えに来たのは白ひげの魔法使いではなく、灰色のスーツを着たビジネスマンだった。

 最初かれは、まずいことになったと思った。三日前、仕事をクビになったばかりだからだ。

今のイギリスが、職も家もない移民の若者にどれほど厳しいかは身に染みて知っていた。

 そんな少年のもとに、身なりのよいヨーロッパ系の男がにこやかなほほ笑みを浮かべて近づいてきたのだ。このような場合、返す言葉は決まっている。

「IDカードなら持っています」

 第1章『旅の準備』01 目覚まし時計の紳士 より抜粋



なので、平行地球で無人観測機が下界を見下ろしているのとほとんど同じ角度で、少年は画面の映像を見おろすことになった。

 その画面には丘陵地帯の光景が映されている。子牛くらいの雲がすべる山の斜面を、太股までとどく長い髪をおろした亜人の少女が散歩していた。

 その少女は東の国で見られるような不思議な葡萄色の衣裳を着ていて、首には鳶色の長い襟巻きを巻いていた。

 奇妙なことに彼女の髪の色はなでしこの花のような薄紅色(うすべにいろ)で、緑したたる山の草原を歩くその姿は一輪の花のように見えた。

 少年はその少女を食い入るように見つめた。美しい映像や珍しい映像は、ほかにもたくさんあるのに、なぜこんなにも、この異界の少女のことが気になるのかわからなかった。

 かれの心臓の血管をなにか言いようのないものがはじき、筋肉から力を抜き取った。少年はゆっくりと腰をかがめ、画面と自分の目線を同じ高さにしようとして――。


 少女がこちらを向いた。

第1章『旅の準備』04 薄紅色の髪の少女 より抜粋
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オタク召喚プログラム 投稿者:ケンボウ 投稿日:2009/05/26(Tue) 15:16 No.662 ホームページ
序 あいつへ

 人の手っていうのは、たぶん生まれた時に何をするものなのかってのが大体決められてるもんだと思うわ。料理を作るための手、術を使うための手、刀を握るための手、戦争をするための手……だから、人にはそれぞれ役目ってものがあるはずなのよ。うん、きっとそれが、生きるってことよね。
 それじゃあ、私の手は一体なんのためにあるのかしら……
 あいつの手は、一体何のためにあるのかしら……
 叶うなら、私達の手は、争うことを知らない手であってほしい。
 あいつの手が、これ以上汚れることがあって欲しくない。そう思う。
 大丈夫、大丈夫よ、あんたが、今までしてきたつらい思いは全部、私が受け止めてあげるから、私が、一緒に感じてあげるから。だから、もう、傷つかなくていいの。
 だって、あんたの手が、人を殺すために、人を呪うためにあるなんて、私は嫌だもの。
 あんたと私は、確かに身分も違えば、持って生まれたものも違うかもしれない。わたしはいずれ、あんたと離れ離れになるかもしれない。でも、あんたにはこれ以上辛い思いをさせたくない。今まで、私の預かり知らぬところで、あんたが何をやってきたのか、どうやって戦ってきたのか、私には全然わからないけど、それはきっと一番辛い選択だったんでしょう? そして、それ以外、あんたには自分の生きる道がみつけられなかったんでしょ?それなら、今からでも遅くない、新しい道を、新しい生き方を探してみない?
 ねえ、ほら、一緒に。


ライトノベル中心です。学園ものやSFなんかが読みたいかたはお越しください! 定期的に新作を発表していきます!!
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風の葵 アサシンズコンテスト 投稿者:神村律子 投稿日:2009/05/21(Thu) 17:18 No.661 ホームページ
プロローグ 日本国総理大臣官邸にて    7月



「この情報は、確かなのか?」
橋沢龍一郎首相は、机の向こうに立っている、一人の若い官僚を見上げて尋ねた。彼の手には、
「防衛省 情報本部 極秘」
と書かれたファイルがあった。
「はい、確かです。各国の情報部に問い合わせて、裏付けも取れております」
と若い男は言った。橋沢首相は再びファイルに目を落とし、
「もしこれが事実であれば、政府として何らかのアクションを起こすべきか?」
と尋ねたのか、独り言なのかわからない口調で呟いた。
「そう判断したからこそ、私はこのファイルを直接総理のところにお持ちしたのです」
若い男はきびきびとした口調で答えた。すると橋沢はフッと笑い、
「君はまだ若いな」
と言った。若い男は一瞬キョトンとした顔で橋沢を見た。橋沢は男を見上げて、
「政府は何もしない。これは年末に開かれる通常国会で審議予定の、スパイ防止法案と自衛隊法改正案をすんなりと通すための、格好の起爆剤として利用させてもらう」
「はァ?」
若い男はますますわからないという顔で橋沢を見た。橋沢は、
「まァ、いい。報告御苦労」
と労いの言葉をかけ、ファイルを閉じ、机の上に置いた。男はハッとして、
「し、失礼します! 」
と敬礼し、部屋を出て行った。橋沢首相はそれを見届けてから、シガーケースから葉巻きを取り出し、
「日本は変わる。いや、日本を変えてやる…」
彼の顔に浮かんだ笑みは、狡猾なそれだった。
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京華月のホームページ 投稿者:京華月 投稿日:2009/05/15(Fri) 19:06 No.660 ホームページ
世の中が退屈な方。
ストーリーにのめり込みたい方。
似たような既存の小説に飽きた方。

京華月はそんな世界観を描いています。ぜひ、ご来訪くださいませ。
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echo of sea 投稿者:東雲咲夜 投稿日:2009/05/11(Mon) 16:34 No.659 ホームページ
まるで燃えているような、真っ赤な夕日。
 その夕日を反射して、赤く揺らめく深い海。
 わたしは、きっとそこで生まれたのだろうと思った。
 そして今、わたしはその海で死んでいくの。

 わたしの体は、ゆらゆらと漂いながら、でも確かに海の底へと沈んでいた。
 海へと入ってから、どれくらいの時間が経ったのだろう。
 感覚は麻痺して、けれど意識は鮮明だった。
 視界に映る色は、深い蒼の色。
 もう光すらも届かない深さにいるはずなのに……
 わたしの頭の中には、あの赤い海が焼きついていた。
 体と同じように思考もゆらゆらとしていて、とりとめのないことを考えていた。
 たとえば。
 最初、海の上の方では、必死にもがいてもがいて、とても苦しかったのに。
 今はどうだろう。静かで、緩やかで、心地よささえ感じてしまうほど。
 なあんだ、底まで沈んでしまえば、楽じゃないか。
 大きな泡を吐きながら暴れていた自分が、酷く滑稽に思えた。
 一生も同じようなものなのかな。
 ふっと、一瞬そんなことを考えた。
 それは泡みたいにはじけていった。
 何度も何度も、同じようなことを考えて、いったりきたりの思考が辿り着いたのは。
 この海に入る前のことだった――
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悪魔の報酬 投稿者:神村 律子 投稿日:2009/05/04(Mon) 21:40 No.658 ホームページ
ヒロシはその日、全くついていなかった。
 今日は日曜日だという夢を見て、すっかり寝過ごしてしまった。
 みそ汁で御飯をかき込むようにして飲み込み、靴下も片方しか履かずに家を飛び出した。
 学校までわずか5分であるが、車の通りの激しい道路が通学の途中にあるので、信号が青になるのを惜しむようにしてヒロシは道路を横断した。
 当然彼は右から来たトラックに轢かれそうになり、運転手に怒鳴られた。
 学校に着いてみると、始業ベルはとうの昔に鳴り終わっており、彼はホームルームの真っ只中に教室に辿り着いた。
 彼は先生に怒られ、友達には片足が裸足なのを笑われた。その上、カバンの中身は金曜日の時間割のものしか入っておらず、英語の時間、彼は教科書を家に取りに行かされた。
 家に帰ったヒロシは母親に忘れ物をした事を叱られた。彼は舌打ちしながら学校に戻った。
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ヒメミコ伝 古代の魔神 投稿者:神村律子 投稿日:2009/04/29(Wed) 17:41 No.657 ホームページ
第一章   杉野森学園高等部



梅雨と書いて「つゆ」と読む。何故そう読むのかと日本語を勉強している外国の人に尋ねられても、答えようがない。昔からそう読むのだと言うしかない。

世田谷区の中心部を走る私鉄の駅に、「杉野森学園前駅」がある。都心から少し離れた、まさに閑静な環境にある、幼稚園から大学までのマンモス学校に一番近い駅である。ついでに言えば、この私鉄も、同じグループの会社で、駅周辺にあるたくさんの住宅も、同系の建設会社の建てたものだ。要するに杉野森学園を取り巻く環境は、皆同じグループの手によるものなのだ。

この学園の高等部に勤めている日本史担当の女性教諭が、この話の主人公だ。名前は、小野藍(おのあい)。今年三年目の、やる気満々の熱血先生である。ショートカットの髪の上、少し顔がボーイッシュなので、時々駅のトイレなどで痴漢と間違われることもあるし、どちらかというと、男子より女子に人気がある先生だ。自分でもそのことを自覚しているのか、元々そうなのか、スカートは絶対履かない主義である。
「先生、おはようございます!」
女子生徒達が同時に頭を下げて挨拶した。藍は愛車の400ccのオートバイから降りてヘルメットを脱ぎ、ライダースーツの襟を正して、
「おはようございます」
と笑顔で答えた。彼女がスカートを履かないのは、とんでもないバイク好きが一因のようだ。どこへ行くにもバイクで行くほど好きなのだ。藍はヘルメットを小脇に抱え、背中のバッグを背負い直すと、玄関に向かって歩き始めた。ライダースーツでよくわからないが、スタイルはよさそうである。
「先生!」
二階の教室の窓から、目のクリッとした、真っ白なヘアバンドがよく似合う、お下げ髪の女子生徒が声をかけた。藍はその子を見上げて、
「どうしたの、古田さん?」
と尋ねた。古田と呼ばれた子は、
「文化祭で行う、研究発表のことなんですけど.... 」
「週末に、一泊二日で九州に行くっていう話ね?」
「はい、そうです」
「だめです」
藍はそう言い切ると、スタスタと玄関に入って行った。古田は少しムッとして教室を飛び出し、階段を駆け下りて職員室に向かう藍を追いかけた。
「待って下さい、先生。どうしてだめなんですか?」
古田は藍の前に立ちはだかって尋ねた。藍は呆れ気味に古田を見て、
「当たり前でしょ。高校生が、しかも男女一緒に一泊旅行だなんて。許可できるわけないでしょ?」
「先生、古いです、考えが。今時男女で一泊旅行なんて、中学生だってしてますよ」
「中学生がしていようと、小学生がしていようと、そんなことは関係ありません。だめです」
と言い、職員室に入って行ってしまった。古田は、
「いーだっ!」
と捨て台詞を吐き、教室へ戻って行った。その時、始業のチャイムが鳴り始めた。

「どうだった、由加?」
古田の隣の席に座っているオカッパ頭の女の子が尋ねた。水野祐子という、古田、いや、由加と同じ、歴史研究部に所属する、アイスクリームとハンバーガーが大好きな、ちょっと太めの女の子である。
「どうもこうもないわ。話にも何もならないのよ」
由加はふてくされた顔で席に着いた。祐子はニヤッとして、
「藍先生、神社の巫女さんだからなァ。そりゃねお堅いわよねェ」
「きっと男と付き合ったことなんてないし、未だに処女なのよ」
と由加は強烈な悪口を言った。祐子はケラケラ笑って、
「そりゃそうよ。巫女さんは神様に仕えているのよ。だから処女じゃないと」
と言った。由加もケラケラ笑った。その時日直が、
「起立!」
と号令をかけた。由加と祐子はハッとして立ち上がった。

一方藍は、ライダースーツからチャコールグレーのツーピースに着替え、次の授業の資料を作っていた。
「何やってんだ、藍?」
と藍の作業を覗き込んだ長身の若い男の教師が言った。彼の名は竜神剣志郎(りゅうじんけんしろう)。藍とは高校以来( 二人共杉野森学園高等部卒で、大学は某国立大である )のくされ縁で、就職先まで一緒になってしまった、妙な仲である。彼は剣道部の顧問であり、藍と同じく日本史の教師である。
杉野森学園高等部は、一学年10クラスあるが、そのうち5クラスが日本史を選択していた。藍が赴任するまで、日本史はこれほど人気はなかったのだ。それで、二人の日本史の教師が必要となり、竜神が二年前杉野森学園高等部に就職したのである。つまり、竜神は藍の後輩になる。彼は一浪して大学に入ったからだ。だから藍とは歳は同じだが、先輩後輩の仲である。
「何でもいいでしょ」
藍はムッとして剣志郎を見上げた。そして、
「それから、馴れ馴れしく藍なんて呼ばないでよ。誤解されるじゃない、他の先生方に」
と言うと、再び作業を始めた。剣志郎は肩を竦めて、
「この二ヶ月、そればっかりだな。何をどう誤解されるっていうんだ? 昨年度までは、何も言わなかったのにさ」
とあっけらかんとして言った。すると藍はまた剣志郎を見て、
「バカね! 今年入った武光先生、知ってるでしょ?」
と声を低くして言った。剣志郎は周りを見回してから、
「ああ。それが何か?」
藍はますます声を低くして、
「武光先生、貴方を追ってこの学園に就職したって聞いたわよ」
「まさか」
と剣志郎は笑って言った。そして、
「わかったよ。これからは気をつけますよ、藍大先生」
とニヤリとして言い、去って行った。藍は、
「もう! バカ!」
と剣志郎の後ろ姿に向かって言った。

お昼休みになった。高等部には収容人員五百名という、巨大な食堂がある。由加と彼女のクラスメート二人は、その一角で食事をしながら、話をしていた。
「文化祭でする研究発表、どうするのよ? 私達、邪馬台国について発表するんでしょ?」
と祐子が言った。由加はサンドイッチを一口齧って、
「うーん。邪馬台国があった場所を探るには、どうしても九州に行かなくちゃならないんだけどねえ」
「先生に内緒で行っちゃおうよ」
と言ったのは江上波子という、ヒョロヒョロとした、長身のお下げ髪の子だ。大きな丸眼鏡が愛らしい子である。
「バッカね、そんなことして後でバレたら、停学になっちゃうわよ」
と由加がたしなめると、波子はあっさりと、
「いいじゃない、停学になったって。学校を堂々と休めるよ」
「気楽な子だね、あんたは」
と祐子も呆れ気味である。由加は溜息を吐いて、
「まァ、何にしてもあの堅物の処女先生を説得するのは難しいわね。脳味噌、明治時代なんじゃない?」
と言った時、祐子と波子がびっくりした顔で由加の後ろを見ていた。由加も背中に殺気のようなものを感じて、恐る恐る振り向いた。そこには、にこやかな顔をして藍が立っていた。
「ゲッ、先生..... 」
由加は冷や汗をドッとかいて立ち上がった。藍は由加の隣に座って、
「ごめんなさいね、頭が明治時代で。でもね、処女と堅物は、関係ないと思うんだけど?」
「....... 」
由加は返す言葉がなかった。藍はサンドイッチを一つつまんで、
「これいただくわね」
と頬張り、立ち上がって去って行った。
「あーっ、びっくりしたア」
と由加は椅子にドッカと座って言った。祐子もホッとして、
「にこやかに言われると、余計恐ろしいよね」
「ほーんと」
と波子は眼鏡をクイッと上げて同意した。
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Ground over 第五章 水浜の晴嵐 その20 ... 投稿者:リョウ 投稿日:2009/04/24(Fri) 01:44 No.656 ホームページ
現代から異世界へ!
科学者気取りの主人公と、冒険者気取りの親友。
出会う人達を道連れ、珍道中を繰り広げる――

***

「訪問先で直接王女を暗殺すれば、疑いがかかる可能性がある。
だが王女が自分から率先して行方不明になれば――偽りの犯人像が浮かび上がり、あらゆる可能性が広がっていく。

真実は政治の闇に消え、王妃の将来は安泰となる訳か」

 不仲の母娘が突然一緒に旅行――旅先で子供が死ねば、真っ先に疑われるのは母親だ。
まして父親は現国王、病に苦しむ絶対者を置き去りにしての強行。周囲も不審に思う筈だ。

――その全ての不自然さを、王妃は巧みに演出した。

***

実の母親に命を狙われている姫君。
救う手立てはあるのか――

「第五章 その20」更新。
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プ・レ・ゼ・ン・ト 投稿者:浜名湖出身 投稿日:2009/04/17(Fri) 18:42 No.655 ホームページ
こんにちは。浜名湖出身と申します。学園ものの恋愛小説書いております。

『プ・レ・ゼ・ン・ト』
かわいくて明るい性格だが、天然ボケのヘタレ女子高生《胡桃》 胡桃のことを一途に想い続ける、爽やか美少年《英一》 美人だが、キツすぎる性格の親友《あやめ》 胡桃の同級生、優等生の《雄二》と性悪女《ナズナ》 担任の女教師《桜》と、彼女が想いをよせる、数学教師《四郎》 そしてナゾの先輩《真三》
 ある日、胡桃宛に、謎のプレゼントが届く。贈り主は、ナントあの、超有名人…!?
                  只今、<第1章  はじまりはいつもケロヨン>完結!!

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■本文より■

学校の校門をくぐる三人。
すると、少し離れた場所にいた、ある一人の少女が、胡桃のバックを見てプッと笑う。
少女  「何、アレ!だっさ〜いっ!」
一緒にいた、少女の友達が相槌を打つ。
その友達「アハッ、ホ〜ント、うざっ」
その言葉を耳にしたあやめが、反射的にキッと二人を睨み付けた後、胡桃達に囁く。
あやめ 「なんかアノ女達、こっち見て言ってない?」
胡桃  「………。」

             〜中略〜

胡桃達の後ろに隠れていた英一が、あやめの横に来て身を乗り出す様にし、悪口を言った少女の顔をマジマジと見る。
ニヤついていた少女の顔が、英一と目が合った瞬間、パッと赤くなる。
少女  「…い、行こっ!」
そう言って慌ててその場から立ち去ろうとする少女。
その友達「あ、待ってよ〜、ナズナ!」
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男女8人の恋物語でございます。暇つぶしに読むには丁度いい量だと思います。おヒマな方は、是非覗いてみて下さい!
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水泳バカ!! 投稿者:☆YUI★ 投稿日:2009/04/16(Thu) 16:30 No.654 ホームページ
こんにちは★水泳バカの「第5話 選手の資格と大切なもの」完成しました。今回はさやか先輩の過去が少し明らかになります♪ いつもよりも少し長めですが、読んでもらえると嬉しいです。というか、スポーツ大好きor水泳大好きトカ水泳部員の人はゼヒどうぞっ! 
感想や意見、評価なども、ゼヒお願いしますねっ。
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