EVERBLUE 投稿者:嘉月 碧 投稿日:2008/08/04(Mon) 16:49 No.293 連載中の[looking for...]のSTAGE5-2,3と[Material of Flower]のACT.13-1をアップしました。
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教室に戻ると既に二人は戻って来ていた。 「ハル。これ」 沙耶華が差し出したハンカチは、見覚えのあるハンカチだった。樹里のお気に入りのハンカチで、晴樹は何度もこれを目にしている。 「樹里の……」 晴樹はそれしか声が出なかった。今まで考えていた事に自分で混乱する。 「なぁ……。俺、考えてたんだけどさ……」 不意に恭一が口を開く。 「樹里ちゃん、誰かにさらわれた、なんてないよね?」 晴樹は驚いた。自分も恭一と全く同じ事を考えていたのだ。 「俺も、実はそう考えてた」 「でも樹里に限って……」 沙耶華が否定しようとする。樹里にはアレがある。 「とりあえずさらわれたと仮定して、誰が犯人なんだ?」 晴樹が二人に問いかけると、二人は考え込んだ。答えなんてすぐに出るはずがない。 晴樹は自分の考えを二人に話すことにした。 「なぁ。俺さ、思ったんだけど、数ヶ月前に変な事件あったろ?」 晴樹の言葉に二人は思い出して頷く。 「セットや衣装がぼろぼろにされた事件?」 「そう」 沙耶華の問いに晴樹は頷いた。 「それと関係あるんじゃないかって思うんだ。もしさらわれたのだとしたらな」 その言葉に二人は困惑する。そんな前から繋がっているなんて、思ってもみなかったのだ。 「前に樹里は『自分がターゲットなんじゃないか』って言ってた。自分を狙った犯行じゃないかって」 沙耶華は楽譜がばら撒かれた時の樹里の言葉を思い出した。晴樹は言葉を続ける。 「もしそうだとしたら今回樹里がいなくなったのも納得行くかなって」 晴樹はそう仮定したものの、心のどこかで否定していた。本当はこんなこと考えたくもない。 「だとしても犯人は? 目的は樹里だとして、犯人は誰?」 沙耶華の声は今にも泣きだしそうだった。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o○☆*゜¨゜ [looking for...]STAGE5-3より。
ちょっとずつの更新ですが、テンポアップできたらと思います。 良かったら覗いてみてください。
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